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 トライアルカンパニー(本社・福岡市東区)は12月1日、旭川市6条通14丁目64に「メガセンタートライアル旭川店」をオープンさせた。今年5月に閉店した旧「イトーヨーカドー旭川店」跡への居抜き出店。セルフレジ機能付き買い物カートやAIカメラを導入した、北海道初のスマートストアとして新しい買い物体験ができる。(写真は、北海道初のスマートストア「メガセンタートライアル旭川店」の外観)(写真は、買い物客で賑わう食品売り場)

 同社のスマートストアは、タブレット決済機を付けたスマートショッピングカートや、商品棚の監視・顧客の店内での動線分析などを行うリテールAIカメラ、おすすめ商品などを知らせるデジタルサイネージなど、同社が開発した最新技術を活用した店舗となっている。

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 スマートショッピングカートは、専用のプリペイドカードをカートに登録して、付属するスキャンで買い物客が自ら商品バーコードを読み取ることで、レジを通さずキャッシュレス会計ができる。トライアルの全国270店舗中、54店舗で合計約5800台が稼働しており、北海道には初導入。「旭川店」に約200台のほか、近隣の「神楽店」と「永山店」にもこの日、各30台が導入された。(写真は、約200台導入されたスマートショッピングカート)(写真は、食品売り場)

 リテールAIカメラは、商品棚の監視や買い物客の店内動線分析を行い、発注や補充オペレーションの最適化を図るとともに、商品の並べ方やアイテムの変換を行い、効率的な棚割りに寄与するもの。既に全国65店舗で約3900台が稼働、「旭川店」には約100台が稼働する。デジタルサイネージは、店舗全体や売り場単位に設置し、全てのサイネージが同じ動画や静止画を流す「フィーバータイム」、惣菜売り場のみで作りたて、揚げたてを知らせる「出来立て動画」などを流して購買に繋げる。全国42店舗約1400台が稼働しており、「旭川店」では約150台を設置する。

 この日は朝から、あいにくの雨。午前8時半の開店前から1階の正面入り口に近い店舗内には、長蛇の列ができた。開店と同時に顧客は目当ての階に急ぎ足で移動。従業員からカートを受け取ると、広告チラシを手に商品をカートの中に入れていた。夫婦で買い物に来ていた70歳代の男性は「開店前に来て並びました。イトーヨーカドーがなくなり不便だったが、新たな店ができて本当に良かった。今日は食料品を買いに来ました」と話した。店内では従業員からスマートショッピングカートの使い方を教えてもらっている様子が見られた。

 トライアルカンパニー・マーケティング部の野田大輔部長は、「当社はITが祖業。小売業の形態を変える店舗づくりを目指している」と語った。店舗は地下1階が食品、地上1階は衣料品など、2階は家電などのほか100円ショップ「ダイソー」が入っている。食品売り場には、十勝風豚丼や小樽仕込み北見産玉ねぎ天など、北海道ならではの食材を活用した惣菜も揃えた。3、4階は駐車場。店舗面積約4545坪(約1万5000㎡)。24時間営業。駐車台数は730台。(写真は、食品売り場)(写真は、衣料品売り場)(写真は、2階に入っている「ダイソー」売り場)

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