最近よくニュースで見かけるのが車のトラブルです。万が一の場合に備えてドライブレコーダーがあると良いとは思いつつも、なかなか重い腰が上がらなかったのですが、Xperiaなどのスマホと連携できるならおもしろいかもと思い立ち、ようやく購入しました。
なるべくシンプルなほうが取り付けしやすいだろうということで、今回チョイスしたのはAnkerの「Roav DashCam C1」(以下DashCam C1)。本体とカメラ一体型かつ省スペースなモデルです。
DashCam C1は、本体とドライブレコーダーとして利用するために必要なカーチャージャーとmicroUSBケーブル、取り付けマウント2個、調整用バール、取扱説明書などが同梱されます。
本体サイズは約86×66×36mmで約119gと、とてもコンパクトかつ軽量。ソニー製CMOSイメージセンサーを採用し、フルHD解像度での撮影が可能。また、145度の広角レンズはF値1.8と明るく夜間にも威力を発揮します。
動画の記録には、別途microSDカードを用意する必要があります。microSDカードスロットはとても小さく、いちど入れたら出てこなくなるかもと不安になるところですが、収まったカードをプッシュすると出てくることを確認しました。
さて、車のウィンドウガラスのバックミラーで死角になる場所に取り付けます。まったく運転中の視界の妨げにならないひっそり感が良いところです。取り付けマウントの位置決めをして貼り付る際は、いきなりシールを剥がしてくっつけず、本体を装着してmicroUSBも接続した状態で位置を確認してからにしましょう。ミラーの支えなどと干渉してしまい、後から取り付けられないなんてことにならないように注意が必要です。
そこから、付属の調整用バールを使って長いmicroUSBケーブルを車のピラーからダッシュボードを経由して、内装の内側に隠れるようにしてシガーソケットまで配線していきます。カーチャージャーは2ポートあるタイプなので、もうひとつはXperiaの充電用などに使えて便利。最後に、前方の道路が映るようにカメラの向きを調整すれば完了です。
車のエンジンをかけると自動的にDashCam C1が起動し、それと同時に録画を開始します。エンジンを止めたときは、その後60秒のカウントダウンののちに自動的にオフになります。
本体設定からは、解像度を1080p/30fps、720p/60fps、720p/30fpsから選択可能。ループ録画の長さは1分、3分、5分、10分。衝撃の感知する感度や、動作を感知すると録画する駐車場モニターを低、中、高、オフに設定できます。録画時間は1080p/30fpsの場合、容量32GBのmicroSDカード320分、容量64GBで640分、容量128GBで1280分です。なお、残量がなくなったら上書き録画されます。
衝突を感知するとセンサーが働き30秒間の映像を録画、鍵マークが表示されます。鍵マークは保護されているので、上書きされることはありません。
録画された動画は、本体の液晶ディスプレーでも確認できますが、外光が眩しいためかなり視認しにくく、装着位置や操作性も含めてそのままでは使いにくいのが実情です。しかし、動画を見るためにわざわざドライブレコーダーを取り外すのもめんどう。そんなときに便利なのが、Wi-Fi経由でスマホアプリで動画を確認できるところ。
「ROAV」アプリをXperiaにインストールし、DashCam C1のWi-Fi機能をオンにするとかんたんに接続されます。録画された動画一覧を時系列とサムネイルからチェックし、動画を選ぶとストリーミングで動画再生されます。すぐに動画を確認できるのは非常に便利です。しかも、必要のない動画は個別もしくは複数選択してかんたんに削除できます。
Xperiaの大画面で見ると、録画された動画の鮮明さがさらにはっきりとわかります。145度の広角レンズで左右の見渡しも広く、高画質なのである程度近くであれば、ナンバープレートや人物もかなりはっきりと認識できます。もちろん、音声も記録されているので、車内の音楽から自分が発している声までしっかり確認できます。
夜に記録された動画を確認してみると、さすがに距離があるところや暗がりの詳細はわからないものの、建物の明かりや外灯、車のヘッドライトや車幅灯などは、想像以上によく映っていました。
ただし、正面から走ってきた車のヘッドライトで光る逆光状態では、ナンバープレートは見えにくい場合もあります。それでも、日中はもちろん夜間にこれだけ撮影できていれば十分満足です。
気になった動画はストリーミング再生だけではなく、スマホにダウンロードできるので、すぐにYouTubeやSNSなどにシェアすることもできます。録画動画のメンテナンスに関してはよくできていますが、欲を言えばDashCam C1の設定もスマホアプリ側からできるようになっていると、もっと便利だと思います。
低コストかつ取り付けやすく、なんと言ってもXperiaでいつでも動画をチェックできる手軽さはなかなかのもの。いざという時に役立つドライブレコーダーだけに、これを期に導入してみるのも良いかもしれません。