BMWは、アップルのiPhoneで使えるデジタルキーについて、その機能や対応機種を発表した。あわせて特設サイトで、セットアップの方法などが案内されている。
iPhoneをデジタルキーとして利用できるBMWのモデルは1、2、3、4、5、6、8、X5、X6、X7、X5M、X6M、Z4。一方、利用できるiPhoneは、iPhoneXR、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max、iPhone SE(第2世代)。いずれのiPhoneもiOS 13.6以降で利用できるようになる。Apple Watch Series5(WatchOS 6.2.8)もサポートする。互換性があるかどうか確認するには、「BMW Connected App」を使い、BMW IDでログインし、車両を追加。デジタルキーというセクションがある車両であれば利用できる。
セットアップの際には、自動車に乗り込み、通常の鍵とiPhoneの両方を手にしておく必要がある。メニューの案内に従ってペアリングを済まし、iPhoneをNFC対応のホルダーにセットすれば完了する。セットアップ時はネット接続が必要だが、設定を終えた後は圏外でも使える。車両を手放す(売却)する際には、設定などをリセットする必要がある。
ドアのロックを解除するには、1.5インチ(約3.8cm)の位置にiPhoneをかざす。iPhoneのエクスプレスモードにBMWデジタルキーを設定しておけば、iPhoneのロックを解除することなく利用できる。エクスプレスモードを使わない場合は、Face ID、Touch ID、パスコードのいずれかが必要。
車の所有者に加えて、最大5人までキーをシェアできる。制限付きモードにして、家族などにキーを共有すれば、運転時の速度を制限され、インテリジェントセーフなどを無効化できなくなる。どの程度制御できるかは、車両によって異なるという。
もしiPhoneを紛失した場合、車両へアクセスできる場合は、デジタルキーをリセットして無効化する。いったん共有したユーザーを削除したい場合は、iPhoneアプリ側か、車載デバイスを操作して削除する。