「玄関ドアDA/玄関ドアDA防火戸」は、新たに開発したスマートロックシステム(電気錠)「FamiLock(ファミロック)」を搭載。無料の専用アプリ「My Entrance(マイ エントランス)」をインストールしたスマートフォンを利用して鍵を開け閉めできる。 玄関ドアとスマホはBluetoothで接続し、あらかじめ設定した範囲(認証エリア)に入ると、専用アプリを起動したスマホを携帯していればドアのボタンを押すだけで上下2つの鍵が解錠される。ドアのボタンを押さず、アプリ画面上で操作しても、同様に鍵が開く。スマホによる施解錠は操作履歴が残るので、家を出た後、鍵を閉めたかどうかを履歴から確認できる。また、家族がスマホで施解錠した場合に、あらかじめ登録したアドレスへメールで通知することもできる。 一般的な電気錠とは異なり、標準で、従来の「手動キー」と、ドアのボタンを押してかざして施解錠する「カードキー」が付属し、車のスマートキーと同じ仕組みの「リモコンキー」とスマホを合わせた4種類から利用者ごとに自由に選べる。鍵となるスマホはアプリ上で登録・削除可能。また、キーホルダー型タグキー、「楽天Edy」対応カード、「おサイフケータイ」対応機種なども鍵として登録できる。 さらに「FamiLock」とIoTホームリンク「Life Assist」を連携すると、スマートスピーカー経由の音声操作や、他の建材・家電などとの連動が可能となり、オプションのパナソニック製「外でもドアホン」をインターネットに接続すれば、外出先からスマホで来客を確認し、解錠することもできる。ドアのカラーは21色、デザインは17種類をラインアップ。税別の参考価格(組立代、取付費など別途)は、「玄関ドアDA」が34万5000円~57万5000円、「玄関ドアDA防火戸」(国土交通大臣認定防火設備)が49万5000円~82万5000円。 LIXILは、今回のIoT対応玄関ドアと電動シャッター事業で、5年後の2024年3月期に200億円規模という目標を掲げる。ドアと電動シャッターの内訳は非公開だが、LIXILの調べによると、採用率は約10%と低いが、設置した9割以上が「つけてよかった」と回答する便利な住宅オプション、電動シャッターのIoT対応をウリに、他のLIXILの建材や住宅設備のセット導入をエンドユーザーや「プロユーザー」と紹介した工務店・住宅会社などに訴求する。
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