スマホで鍵を開け、ドアを閉めると自動で閉錠できるスマートロックは、鍵のかけ忘れ防止に役立ちます。プロの意見も参考にして、各社のスマートロックの特徴と、それぞれができることをチェックしましょう!
【教えてくれた人】
総合防犯設備士/新井富美男さん
防犯対策専門のアルファセキュリティ株式会社代表。関東を中心に、個人や企業向けに効果的な総合的防犯対策を提案・構築。ブログ「防犯対策研究所」でセキュリティノウハウを発信。
スマートロックの防犯効果は?
無締まりなどの侵入窃盗リスク軽減に期待大! しかし、現状では利便性の向上がメイン
「無締まり対策のほか、合鍵を持たない子どものための“置き鍵”の悪用防止、出入履歴の管理が可能に。一方、コピー鍵などによる不正解錠の危険性は残ります。補助錠などの防犯アイテムとの併用がオススメ!」(新井さん)
【チェックポイント】
■鍵のシェア…メールやアプリなどを通じて、複数の人と鍵を共有できるか
■オートロック…帰宅時や外出時にドアを閉めると、一定時間後に自動で施錠してくれるか
■ハンズフリー…スマホを操作しなくても、ドアへの近接やノックで解錠できるか
■開閉履歴確認…いつ誰がドアを開閉したか、ログを確認することができるか
【その1】子どもも使えるシンプル操作! 対応するサムターンが豊富
ライナフ
NinjaLock2
5万1840円
2015年2月に初登場したスマートロックの先駆けの、第2世代。無段階可変構造のアタッチメントを採用し、様々な種類のサムターン(ツマミ)に合わせられます。アプリを立ち上げワンタッチで解錠でき、子どもにも簡単。
【鍵のシェア:〇】【オートロック:〇】【ハンズフリー:×】【開閉履歴確認:〇】
【POINT】
「NinjaLock Keypad」(2万3760円)を追加すれば、暗証番号やNFCカードで解錠が可能に。家庭での利用も推奨するスマートロックには珍しいオプションです。
【その2】待ち時間が少ないからストレスフリーで使える
Qrio
Qrio Lock
2万4840円
アプリ操作による解錠や、ドアを閉めたときのロックまでの待ち時間が限りなくゼロに近いため、ストレスなく利用できます。予備の電池をセットでき、電池の替え忘れによる締め出しを防げるのもうれしい。
【鍵のシェア:〇】【オートロック:〇】【ハンズフリー:〇】【開閉履歴確認:〇】
【POINT】
スマホを持たない子どもにはオプション「Qrio Key」(4860円)がオススメ。リモコン操作で鍵の解錠や施錠が可能。紛失しても、親のスマホから鍵の権限をリセットできるので安心です。
【その3】音声アシスタントやスマホノックでも解錠可能
CANDY HOUSE JAPAN
SESAME mini
1万4800円
クラウドファンディング「Makuake」で歴代2位の支援金を獲得。小型かつシンプルなデザインで、玄関に調和。省電力で、1回の電池交換で510日の開閉可能(1日10回開閉)。音声アシスタントSiriと結び付けて解錠もできます。
【鍵のシェア:〇】【オートロック:〇】【ハンズフリー:〇】【開閉履歴確認:〇】
【POINT】
「SESAME mini」のあるドアに近づいてiPhoneをコンコンと3回ノックすると鍵を開けられます。位置情報を利用した手ぶら解錠に比べ、自分のタイミングで鍵を開けられるため安心です。
オートロックによる締め出しに注意!
オートロックを設定した場合、鍵やスマホを忘れて外出すると家に入れないので要注意。うっかり締め出されると、キーレスキューを呼んだり、管理会社にマスターキーを借りたりする必要があり、手間やお金がかかります。防犯性と表裏一体の弱点です。
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