「われわれは無期懲役の囚人と変わらない」とローマ字で書かれた収容者からの手紙
もしも、あなたが裁判を受けることもなく、塀の中で収容生活を強いられるとしたら、どう思うだろうか。その収容の期限に定めはなく、いつ出られるかは分からない。そんな不安の中で、やがて心身を病んでいく−。どこかの独裁国家のことのようだが、これは日本の行政機関で起きている現実だ。 昨年二月、名古屋市港区の名古屋出入国在留管理局(名古屋入管)に収容されていたブラジル人男性から一通の手紙を受け取った。「われわれは無期懲役の囚人と変わらない」。丁寧なローマ字で、先の見えない収容生活の不安がつづられていた。 収容や送還、仮放免。これらの出入国管理に関わる措置は、いずれも司法によるチェックなどの外部の目が入らず、入管当局の裁量で決められる。その閉鎖的といわれる仕組みは、国連機関などから繰り返し改善を求められてきた。 手紙を受け取った翌月には、名古屋入管でスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡した。収容から約五カ月がたった昨年一月中旬から食事を取れずに嘔吐(おうと)を繰り返すようになったが、希望した点滴などの治療を受けられていなかった。07年以降 計17人死亡
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