MINI/Cooper S CONVERTIBLE(453万円)。取材車の価格は504万6000円
アイドルユニット「純情のアフィリア」の寺坂ユミさんが憧れを抱くMINI。それを毎月1台試乗する超私的企画「MINIミニ大作戦」もいよいよ終わりが見えてきました。今回はホリデースペシャルとして4人乗りオープンカー「MINI CONVERTIBLE」をご紹介します。
冬だからこそオープンカーで走りたい!
ASCII.jp自動車部のゆみちぃ部長はMINIが大好き! だからこの取材はいつも楽しみ! のハズなのですが「12月にオープンカーの取材って、寒くないですか?」と打診直後からクレームが。確かにオープンカーは「日焼けする」「髪が乱れる」「走っている姿が目立つ」と女子に不人気な車種でして、ゆみちぃ部長が猛抗議するのも当然の話です。ですが配車担当の部員Kは、この猛抗議を華麗にスルー。というのも部員Kはオープンカーユーザーなのです。よって「冬こそオープンカーっスよ! オープンカーでイルミの下を走ると最高なんスよ!」と、嫌がるゆみちぃ部長を説得。それどころか連載開始の6月時点で12月はオープンモデルの取材をすることを勝手に決め、あまつさえ10月初旬には試乗手続きを完了させていたのでした。取材日が確定していないにも関わらず……。
現行MINIのコンバーチブルモデルラインアップは、1.5リットル直3ターボエンジン搭載のCOOPER(389万円)、2リットル直4ターボエンジンのCOOPER S(453万円)、そしてホットモデルのJohon Cooper Works(571万円)の3車種。それぞれ最高出力は136馬力、192馬力、231馬力となるほか、CooperとCooper Sが7速DCTに対して、JCWは最新の8速DCTとミッションも異なっていたりします。今回お借りしたのはCOOPER Sグレード。オプション込みで約500万円のモデルになります。
英国国旗をモチーフとしたMINI Yoursソフト・トップ(10万9000円)
「今回はオプションで100万円いかないんですね」と、試乗車の価格リストを見るゆみちぃ部長。その中で目を惹くのはユニオンジャック柄のMINI Yoursソフト・トップ(10万9000円)でしょうか。「ロックな感じでイイですよねコレ。カワイイ!」と、かなりお気に入りの様子です。「幌もカワイイけれど、部長の方がもっと可愛いよ!」とサムアップする部員Kは反応したのですが、ゆみちぃ部長に既読スルーされてしまいました。
オープンの仕方はカンタンで、スイッチ一つで電動開閉。動作は18秒程度ですので、信号待ちの間に動作完了します。ですから突然雨が降ってきても濡れずに済みます! さらに途中で止まってサンルーフ状態にすることも可能で、いつでも気軽にオープン状態が楽しめちゃいます。
オープンカーで気になるのは荷室。というのもソフトトップの収納スペースをもたせるため、どうしても容積は減ってしまうから。ですが後席の背もたれを立てた状態での容量は215リットルと、感覚的には軽自動車やFIAT 500程度の容積が確保されています。後席の背もたれを倒せば661リットルへと大幅拡大! ここまで来れば文句ナシです。ですが、ソフトトップ収納の関係から、荷室ドアの入り口が狭いほか、ボディー補強構造体が横断しているので、高さの制限があったりします。ちなみにソフトトップの後端を少し上に持ち上げるレバーを使うと、入口が少し広くなり、スーツケースを入れるのに便利です。これが実用的で良いアイデアです。
室内をチェックするゆみちぃ部長。「このファブリックの色や質感、結構イイですね」と気に入られたご様子です。
そして後席を確認。もともと3Doorをベースとしているクルマですので、4人乗りで足元が狭いのはしかたないところ。大柄の人が運転席に座ってしまうと、足元のスペースはほぼありません。ちなみに幌を閉じた時のヘッドルームも確認したところ、3Doorとほぼ同じヘッドルームが確保されていました。「まぁ荷室の件も含めて、2人か小さな子供のいる家庭向けですね」という部員Sの言葉に、ゆみちぃ部長も納得。「純情のアフィリア10期メンバーでオープンカードライブとか楽しそうじゃないですか?」と部員Kは尋ねますが、ゆみちぃ部長は言葉を濁します。
運転席はMINIらしい空間。最新モデルのメーターパネルは5インチフル液晶で視認性は良好。ヘッドアップディスプレイはデジタルパッケージプラスというApple Carplay対応なども含めたオプション装備品で14万1000円。ナビの画面が表示されるので、結構便利だったりします。USBはType-AとType-Cの2種類あり、Type-CはPD対応。スマホの充電が早くて助かりますがノートPCの充電まではできません。
オープンカーの撮影なのに強風というアクシデント
「オープンカーと言ったら、海沿いを走るでしょ!」というわけで、今回は千葉県まで撮影しに行ったのですが、取材日前夜は、まさに暴風雨。幸いなことに雨は上がったものの、アクアラインは風速19mを超える風の強さ。いざ撮影を開始しようにも、髪はスーパーサイヤ人状態な上に潮風でベタベタ。上着はマタニティドレスのように膨らんでしまい……。本当は可愛らしいワンピースで撮影する予定だったのですが、こんな状況なので事務所判断でNGとなり、撮影係の部員Kもテンションダダ下がりです。
その中でも問答無用でルーフを開けて走ってこい、とスパルタをかます部員K。ゆみちぃ部長の第一声が「なんだか……凄すぎますね今日」というのが第一印象になるのは当然のことです。
「排気音にやる気を感じますね。ジョン・クーパー・ワークスほどではないですが、そういう系統の音ですね」とのこと。その上で「結構楽しいかも」とMINIを走らせます。「気になるのは、ルーフを開けた時にルームミラーの下半分がルーフで見えないことですね。ですから後方にクルマが近づくとわからない時があります」ということ以外、ゆみちぃ部長はネガティブな印象を抱かれていない様子。楽しそうに運転する姿を見るに、オープンカーそのものに対するネガティブな印象は少ないようです。
ハンドリングは、まさにMINIらしい重厚かつ剛性感の高いもの。オープンだからひ弱ということはありません。むしろ底面に補強が入るなど車重が3Doorと比べて100kg近く重たいことから重心の低さ、安定感を感じさせます。その重量があることからか、乗り心地は5Doorと比べてマイルドな雰囲気。Cooper Sというハイパワーバージョンということもあって「このクルマ、いいですね」と部員Sは気に入った様子。部員Kも「このMINI、意外とアタリかも!」と笑顔です。特にシフトレバーを助手席側に倒したSモードの走りは快適そのものの。これが大変気に入った部員Kは、街乗りでもこのモードで走らせていました。このSモード、ホントにオススメです!