野田市の桜木神社(同市桜台)と愛宕神社(同市野田)が悪質な落書きの被害に遭っていたことが27日までに分かった。落書きは祠(ほこら)や手を洗い清める場所の柱、案内看板など計18カ所で見つかった。野田署が器物損壊容疑で捜査している。
両神社の高梨富弥宮司(69)によると、15日午後1時半ごろ、男が桜木神社駐車場の案内看板に落書きしているのを近所の人が目撃。男は境内の他の場所にも落書きし、白い乗用車で立ち去った。
宮司が確認したところ、小さい殿舎の表の木材や石碑、案内看板など13カ所に黒いペンで「Brazilからの使者Amazon!」「いないよこいつら」などの落書きがあった。
18日には市中心部の愛宕神社でも、手を洗い清める場所の柱や、本殿が県指定有形文化財であることを説明する看板など5カ所に、同じ内容の落書きが見つかった。
桜木神社の防犯カメラには、上下水色のジャージーに眼鏡をかけた男が落書きをする様子が写っていた。同署は内容から同一犯の可能性が高いとみている。
両神社は23、24両日、落書きを消す工事を実施。費用は30万円かかった。木材の落書きは表面を削るか薬剤で落とすしかなく、愛宕神社の手水舎には現在でも被害が残っている。
高梨宮司は「このような被害は初めて。コロナ禍が続く中、来年こそはとの願いを胸に訪れる参拝者に落書きは不快。絶対にやめてほしい」と話している。
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どう閉鎖防犯カメラ