配送に力を入れるAmazonが、新たな高みを目指す。今度は、家屋内にまで商品を配送するという。Eコマース大手の同社は米国時間10月25日、「Prime」会員専用の新サービス「Amazon Key」を発表した。スマートロックと「Amazon Cloud Cam」というまったく新しい「Alexa」搭載デバイスによって、配送物を家の中まで安全に届けることができる。
Amazon Keyシステムは、Amazon Cloud Cam、Amazon Keyアプリ、ロックメーカーであるYaleとKwiksetが製造した複数の対応スマートロックのうちの1つで構成されるキットとして販売される。キットは249.99ドルからの価格で販売されるが、サービスはPrime会員であれば無料で利用できる。
顧客はシステムをセットアップし、Amazonのショッピングで「in-home」(家屋内)配送オプションを選択する。配送時にシステムは、ドアの前に立っているのが正しい配送ドライバーであることを確認し、家庭用監視カメラであるCloud Camを起動し、ドアのスマートロックを解除し、配送物が家の中に置かれる様子を録画し、最後にドアを閉めて施錠する。
Cloud Camと、スマートロックのKwikset居住者は、配送状況をライブで視聴するか、配送が終わった後にビデオを見返して確認することができる。
Amazonによると、配送ドライバーが顧客の自宅の解錠を求めるたびに、暗号化された認証プロセスによって、正しい配送ドライバーが定められた時間に正しい住所を訪問していることが確認されるという。
このシステムは、家族や友人が鍵を持たなくても住居に入れるようにするためや、予約したサービスに対しても使用することができる。Amazonは、サービスプロバイダーの例として、同社の「Amazon Home Services」事業に加え、Merry Maidsによる掃除サービスや、Roverによる犬の散歩を挙げた。Amazon Home Servicesにも、無料でこのKeyシステムが導入される予定だ。
Amazon Keyは、11月8日から米国全域にわたる37都市で提供開始され、その後他の都市でも順次提供を開始する予定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。