“学校に行けない”子供たちの居場所
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中学2年生のびくか君と、中学3年生のみそらさん。新実キャスター:おはようございます【画像】不登校の子どもたちが作った小さな絵本びくか君とみそらさん:おはようございます新実キャスター:カメラもう回ってます、大丈夫ですかびくか君とみそらさん:大丈夫です、大丈夫でしょう、ハハハ会った時から明るく、よくしゃべる印象の2人だが、学校に行っていない。その代わり、商業施設の中にあるこの場所に通っている。みそらさん:おはようございます大阪・八尾市のフリースクール「輝」。不登校の子たちに、学校以外の居場所を提供している。現在、小中学生19人が、この場所で勉強したり、興味があることを調べたり、思い思いに過ごしている。元教師で、退職してからこの場所を作った浦上弘明さん。NPO法人「輝」浦上弘明理事長:傷を背負った子供たちを、学校に耐えられるようする…ということを私はやっている訳ではないんです。そうではなく、きょう・明日・明後日を生きていけるものをつかみとろう!というのが一番大事なんですよ。学校に行けない子には、行けない理由が必ずある。新実キャスター:ほんまに小4で明らかにトラブルあったんやびくか君:そうですね新実キャスター:小4の時に何があったん?言える範囲でいいので…びくか君:ないかもしれない自分の口では多くを語らないびくか君。学校に行けなくなったのは、今から5年前、小学4年生の時だ。びくか君の父親:ちょっと学校の先生と行き違いとかあったみたいで。それも、なんか自分がやってないことを『やった』って言われたことがあるみたいで。それもひょっとしたら原因の一つなのかも分からないですけど、初めの頃は僕は、甘えやと思ってたんで、無理やり車に入れてガーって連れて行ったりしたけど、学校に入れなかった
“学校ではない場所”で踏み出した一歩
ちょうどその時期、両親ともに仕事が忙しくなり、一緒にいる時間が少なくなっていた。寂しい思いをさせてしまったことも原因ではないかと、お父さんは自分を責めたこともあったそうだ。びくか君の父親:僕も嫁も、どのように本当に対応していいか分からなかった。ひょっとしたら、ちょっと育て方がなんか悪かったんかなぁとか行けなかったのは、学校だけではない。NPO法人「輝」浦上弘明理事長:お父ちゃんがぜひとも入れたいと(輝に)入会したんやけど、この部屋に入れない。だからお父ちゃんと一緒に「輝」までくるんやけど、絶対入られへん、お父ちゃんだけ入ってきて、本人はどこにおりまんねん言ったら、そこの階段のところでじっとしてますねん、そんな子だった変化のきっかけは、もともと得意だったプログラミングだった。「輝」で、ボランティアの大学生にプログラミングを教わり、自らホームページも作成。周りに認められる体験が、自信につながった。びくか君の父親:プログラミングとかで自信がついたんだと思うんです。そこから一気に本当明るくなってきて。本当怒りにくくなりましたし、「輝」さん行ってから本当に、うん、なんかほんと表情良くなりましたね。自信がついたんだなあって不登校の子どもへの対応は、ここ数年で大きく変わっている。文部科学省は2017年に”学校以外での学び”を認め、「学校に戻すこと」から「社会的に自立すること」を目指す方針に転換した。実際、八尾市の中学校も「輝」での学びを学習の成果として評価し、学校への出席扱いにしている。八尾中学校・副田美臣校長:学校に行くのが嫌で先生も嫌やと、この心をほぐしてあげるのは非常に難しい。本当にそれぞれの子供たちの背景が違うので。そこでの葛藤は本当にありますけど、保護者は子どもが行かないと不安だと思うんです。我が子が学校行ってない…そういうところについては、そんなに負い目に感じずに『フリースクールでもいいですよ』と。こちらは認めて評価をしますから長い間、人との関わりを全く持てなかった子もいる。香川・高松市に住む中学2年生のかず君。新実キャスター:「輝」と出会うまで、ほんまにそういう(人と関わる)場はなかった?かず君:本当になかったです新実キャスター:何年ぐらいなかった?かず君:何年ぐらいですかね、5年半ですね新実キャスター:会話する相手は、その間はかず君:いないです、親だけ
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