新型コロナ関連からワクチンへ対象範囲を拡大したYouTube(Photo by Alexander Shatov on Unsplash)
YouTubeが、コミュニティガイドラインにおける誤報対策のポリシー「Misinformation policies」を更新。ワクチンに関する新たなガイドライン「ワクチンについての誤った情報に関するポリシー」を発表した。【画像】YouTubeで許可されていないコンテンツの一例ワクチンの安全性・効果・成分について有害で誤った情報が含まれるコンテンツが削除される。YouTubeでは2020年10月、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の医学的に誤った情報に関するポリシー」を策定しており、それに違反したとして、現在まで13万件以上の動画が削除されていた。
削除対象を一般のワクチンに拡大
今回のガイドラインの策定により、COVID-19や麻疹やB型肝炎のみならず、一般に承認され接種されているワクチンに対象が拡大。ワクチンが慢性的な副作用をもたらす、感染拡大や感染自体を減らせないと主張したり、含まれる成分に関する不正確または誤解を招くコンテンツが削除される。具体的には、承認されたワクチンが自閉症やがん、不妊症などの原因になる、またはワクチンに含まれる成分がワクチンを受けた人を追跡できると主張するコンテンツなどが含まれる。
一部削除の対象外となるコンテンツ
ただし、科学におけるオープンな議論の重要性を考慮し、ワクチンについての政策、新しいワクチンの臨床試験、過去のワクチンの成否についてのコンテンツは削除されない。また、ワクチンについての個人的な体験談についても、他のコミュニティガイドラインに抵触せず、チャンネルそのものがワクチン接種への躊躇を助長させない限り、削除されない。つまり教育的、科学的、芸術的コンテンツや、体験に基づくコンテンツについては、例外的に削除されない可能性があるということだ。例えば、コンテンツの目的がこのポリシーに違反する誤った情報を非難、論議、風刺するものである場合は、例外として扱われることもあるという。
都築 陵佑