26年振りに新しい小学校
港区内で26年振りに新設される芝浦の2つ目の小学校「芝浜小学校」の内覧会に参加してきました。
1996年にお台場にお台場港陽小学校ができて以来、26年振りの新しい小学校です。子どもたちが増えている港区を象徴する小学校ですね。2016年度に基本構想を作り始め、やっと完成しました。
芝浜小学校の隣には、役所の芝浦港南支所があるみなとパーク芝浦が建っています。この芝浜小学校はを増設するという形で建設されました。
現在は24教室となっていますが、今後子どもたちが増えた場合に備えて、最大30の普通教室に転換できるよう設計されています。
それでは、早速芝浜小学校の中を見ていきましょう!
芝浜小学校の校内
今回は上から順番に見ていきます。9階まずは9階の屋上校庭です。
開放的でありながら、四方がネットで囲まれた屋上の校庭です。
50mの直線が取られており、さらに一周95mのトラックがあります。都会のど真ん中に浮かぶ校庭、まるでラピュタ!?
8階次は8階です。
体育館のキャットウォークへの出入り口と、災害時の防災備蓄倉庫が設置されています。この倉庫には、災害発生時に、児童・区民が学校に一時滞在する際に必要な備蓄品を保管しています。
7階次は7階です。
7階には体育館があります。
体育館は、ミニバスケットを2面、バスケットコートを1面、サブバレーコート2面、メインバレーコート1面を取れる、広々とした設計です。高層階の特性を生かし、ガラス面を大きくとった、開放感のある体育館です。
プレイルームと名付けられた多目的ホールは、学校の体育の授業で使用できるように、2室分の広さをもって設計されています。また、取り外し可能な鉄棒を設置できる仕様になっていて、壁面には、クライミングウォールが設置してあります。学校終了後放課後には、学童教室として使用されるようです。
さらに、この階にはみなとパーク芝浦との連絡通路があります。
緊急時には、パーク芝浦へ避難できる設計です。
6階6階に行きましょう。
この階は大変素晴らしい室内プールがあります。
プールの中は可動式の床になっており、プールの深さは0m~1.25mまで調整が可能です。プールに入る学年に合わせて深さを変えることができます。すごい!これなら低学年でも安心だし、高学年も楽しめますね。
プールに入る前、入ったあとに通るシャワーです。
さらに、プールの床を一番上まで上げるとその上に人工芝を張ることが可能になっています。冬の時期は第2の校庭として使用することもできます。どのように使用するかはこれから検討するそうです。
更衣室・シャワー室も見てみましょう。
女子更衣室・男子更衣室だけでなく、だれでも更衣室があります。その名の通り、だれもが使用できる更衣室となっています。これはかなり進んだ取り組みですね。
このようなシャワー室が複数設けられています。さらに・・・
もちろんお湯が出ます!プール授業=寒い、というのはもう過去のことですね。私のころは寒かった・・・
5階次は5階です。
この階は、特別教室として、国際化室・家庭科室・図工室・音楽室が設置されています。
このような広々した音楽室が2つあります。
4階
次は4階です。
特別教室の理科室があります。また、この階から普通の教室が設置されています。
理科の実験って楽しいですよね!
こちらが普通教室です。なんだか狭く見えましたが、通常は縦長の教室が多いけれど芝浜小学校では横長な作りとなっており面積としては特に変わらないということでした。
芝浜小学校は、モノレールがこんなに近くを走ったり、そのすぐ後ろには新幹線や山手線などの線路が複数通っています。
この騒音の中、授業できるの?と心配でいたが教室のガラスは、外部の音が入って授業の妨げにはならないよう工夫がしてあります。芝浜小学校の各教室とも同様の仕様です。実際に窓を開けたときと閉めたときでは、全く違いました。窓を閉めていれば音は気になりません!
こちらは黒板です。この黒板、特徴が3つあります。1つは、湾曲していることです。よく見るとわかりますが、左右が前に出ており湾曲しています。これは横長な教室でも端の生徒が黒板を見やすくするための黒板です。
2つ目は、実は電子黒板なんです!ただの黒板ではなく、先生が黒板に書いた内容をデータで自分のiPadに入れられるよう電子黒板になっています。便利ですね!
3つ目は、なんと上下に動きます。低学年の教室では黒板の位置を下に、6年生の教室では一番高い位置に黒板を上下に移動させることができます。この黒板なら1年生でも上手に黒板に書くことができますね!
3階次は3階です。
3階は普通教室のほかに、校長室・職員室・保健室が設置されています。
ここが職員室の中です。これからずらっと机と椅子が並びます。
保健室です。ベットなどがこれから入ります。生徒たちが休まる場所になるといいですね。
2階次は2階です。
普通教室のほかに、特別支援教室すまいる・すまいるルーム・図書館が設置されています。
特別支援教室すまいるは、個別ブースに分かれた構造になっています。
児童のクールダウン時や個別相談時の使用、また閉鎖的な空間が苦手な子供にも対応することができるように、扉を付けた部屋と、扉の無い部屋が設置されています。
こちらがすまいるルームです。
作りは普通教室と同様となっていますが、この部屋は、主に器具やバランスボール等を利用して活動できる部屋となっています。
次に図書室です。図書室の広さは171.26㎡で、蔵書冊数は10,000冊を予定されています。
今はガランとしていますが、ここに多くの本や絵本、辞典などが並びます。
また、この階には地域開放受付があります。
週末など学校が休みの日に、校庭やプールなどを開放する日は、区民の方は田町駅~msb田町~みなとパーク芝浦と繋がるペデストリアンデッキから受付を済ませ、エレベーターで上階へ行き、体育館や屋上校庭を使用することができるようになっています。
1階
いよいよ最後になりました。1階です。
給食室や多目的室、昇降口が設置されています。
さらに、この階には芝浜小学校一番のポイントである、「免震ゴム」が設置されています。
これは、1階と2階との間で建物を水平に分断し、間に免震ゴムを設置するもので、地震の際に上層階へ建物の揺れを伝えにくくする装置です。
避難経路もきちんと確保されています。
9階建ての校舎ならではの工夫で、地震の際も安心ですね!
次に、給食室です。
給食室には、ドライシステムが採用されています。
床に水が落ちない構造の施設・設備・機械・器具を使用することで、細菌の繁殖を防止できます。さらに、床からの跳ね水による食品の汚染も防止できる、とても衛生的な仕様です。
どんな給食ができるのか楽しみですね!
火災が起きた際には、粉末消化剤が噴霧され、火災が燃え広がらないように、防火シャッターがおりる仕様です。
次は、多目的室です。
この教室は、通常の教室だけでなく、お迎えの遅くなった学童クラブの児童を保護者様へ引き渡す部屋としても利用される予定です。
玄関を入って左手に守衛室、正面左に主事室を設けることで、大人の目で、児童の安全をしっかりと見守ることができる設計になっています。
入学したときから卒業するときまでどれくらい背が大きくなるかな^^
以上が芝浜小学校の詳細レポートになります。たくさんの子どもたちが安心して通える校舎になったのではないでしょうか。
新設されるこの芝浜小学校で、子ども達が素敵な小学校生活を送ることができたらいいな、と思います!
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