ジープは、11月2日(日本時間11月3日深夜1時)に米国で開幕するSEMAショー2021において、『ラングラー4xeコンセプト』(Jeep Wrangler 4xe Concept)を初公開する。
このコンセプトカーは、プラグインハイブリッド車(PHV)の『ラングラー4xe』をベースに、純正用品の「ジープ・パフォーマンス・パーツ」を使用して、オフロード志向をいっそう強化したカスタマイズを提案する。
車高を50mm高めるリフトキットや強固なゴリラガラス
足回りには、ラングラー4xe用に専用チューンされたFOX製ショック付きのJPP製リフトキットを装着し、車高を50mm引き上げた。37インチのタイヤはBFグッドリッチ製の「KM3」で、JPP製ビードロック対応ホイールを組み合わせた。
カスタムのアンダーボディロックライトが車体の四隅すべての地面を照らす。これにより、ドライバーはオフロードの危険な場所を確認して、回避できるという。JPP製のスチールバンパーには、ウインチを装備した。その上には、LEDライトが取り付けられたウインチプロテクターが付く。
フロントガラスは、「ゴリラガラス」に交換された。ゴリラガラスは、米国に本拠を置くコーニング社が開発したもので、標準のフロントガラスの最大3倍の強度を持つ。スマートフォンの画面にも使用されており、薄型でありながら、優れた強度や傷が付きにくいことで知られている。
純正用品ブランド「Mopar」の薄型のゴリラガラス向けインナーと、52%肉厚のアウターを組み合わせることにより、軽量さと耐久性を両立させた。ハードなオフロード走行において、飛び石などによるフロントガラスの亀裂や破損に対しても、優れた耐久性を発揮するという。ジープ・ラングラー 4xe コンセプト
オフロードライトや開放的なチューブドア
Aピラーのベース部分には、JPP製5インチのオフロード&LEDライトが配置された。 開放的なJPP製のチューブドアは、ボディ同色のプレミアムアイボリーパールで塗装された。JPP製ロックレールと装飾トリムは、ダークニュートラルメタリックグレーで仕上げる。フェンダーとフードには、カスタムデカールを添えた。
リアには、JPP製のスイングゲートヒンジ補強システムにより、フルサイズのスペアタイヤ&タイヤを装着できる。JPP製のセンターハイマウントストップランプ移動キットにより、背面スペアタイヤのホイール部分に、ハイマウントストップランプを装備できる。
タングステンステッチが施されたモパーブルー仕上げのカッツキンレザーシートを装備した。スリーピースのJPP製ビニールフロアで防水性に配慮している。カスタムメイドのJPP製インストルメントパネルアクセサリレールシステムは、スマートフォンやデジカメなどのモバイルデバイスを固定する。ステンレス製のJPPペダルカバーは黒いゴムパッドが付く。さらに、JPP製ドアグラブハンドルも装備している。ジープ・ラングラー 4xe コンセプト
PHVシステム全体のパワーは375hp
ラングラー4xeの PHVパワートレインは、エンジンが直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボで、最大出力270hp/5250rpm、最大トルク40.8kgm/3000rpmを発生する。このエンジンは、5800rpmまで許容する。シリンダーヘッドに直接取り付けられたツインスクロールの低慣性ターボチャージャーによって、優れたレスポンスとパフォーマンス、燃費を追求している。
従来のオルタネーターに代えて、「eトルク」と呼ばれるベルト・スタート・ジェネレーターを採用する。モーターは、8速ATと一体設計された。このモーターは、最大出力134hp、最大トルク25kgmを引き出す。エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、375hpのパワーと65kgmのトルクを獲得する。動力性能は、0~96km/h加速が6.0秒だ。
バッテリーは、蓄電容量17kWhのリチウムイオンだ。ラングラー4xeには、「E Selec」と呼ばれる3種類の走行モードがある。ドライバーは、ステアリングホイール左側のボタンを操作して、パワートレインモードを選択する。選択したモードに関係なく、バッテリー残量が少なくなると、自動的に「ハイブリッド」モードに切り替わる。