古河電気工業株式会社(以下、古河電気)は2日、同社の「FITELnet」ルータを統合管理し、ネットワークの運用・管理負荷を低減するクラウドサービス「Fらくねっと」を提供開始したと発表した。【この記事に関する別の画像を見る】 Fらくねっとは、ネットワークを構築する複数のFITELnetルータをクラウド上で統合管理するサービス。ネットワーク管理者は、Fらくねっとにログインするだけで、ルータの装置状態やトラフィック量の監視、機器の設定やファームウェアの履歴管理・一括変更などを、管理画面上で簡単に安全に行えるという。 インターフェイスのステータス情報やトラフィック量、ログ一覧、CPU/メモリ使用率等のリソース情報を見える化することにより、装置の異常を一目で判断できるようになる点がメリット。また、過去にさかのぼって参照できるので、異常が発生したタイミングからの装置状態を追跡可能にしている。 さらに、機器の設定やファームウェアの変更履歴も管理でき、複数機器へ同じ設定を投入したり、機器ごとに一部パラメータの異なる設定を一括投入したりすることも可能とした。 加えて、ネットワークサービス機能として、機器へのローカルブレイクアウト(LBO)ポリシーの適用をサポートする機能も用意された。古河電気が用意したSaaS単位のLBOポリシー、あるいは管理者が独自に作成したLBOポリシーを選択して機器への適用を行える。 こうした機能を活用して、各拠点に配置されたFITELnetルータを一元的に管理・監視することにより、ネットワーク管理者の負担を大幅に軽減するとのこと。 対象となるネットワーク機器は、FITELnet F70/F71/F220/F221の各製品。古河電気では、今後、ほかのFITELnetシリーズや他社ネットワーク製品も管理できるように機能を拡張する予定としている。 なお、利用にあたっては、有償ライセンス「Fらくねっと BASIC」(契約期間1年~5年)が必要。3カ月利用できるトライアルライセンスも用意されている。
クラウド Watch,石井 一志
最終更新:Impress Watch