（写真：クーリエジャポン）
メキシコで、大量の鳥が空から“降り注ぐ”という不可解な現象が撮影された。この出来事はメキシコ北部の都市クアウテモックで起こった。防犯カメラが捉えた映像には、空から数百羽のキガシラムクドリモドキが、黒煙のように空から降り注ぐ瞬間が収められている。【画像】空から数百羽の鳥が“降り注ぐ”不可解な瞬間落下したキガシラムクドリモドキの中にはすでに死んだものもいたという。詳しい死因は不明だが、専門家によると群れが急降下して獲物を捕まえようとした際に、一気に流されるように地上へ急降下した可能性が考えられる。これをうけ、獣医師は薪ストーブの使用や農薬の使用に汚染が関係しているのではないかと指摘する一方で、英国生態学・水文学センターの生態学者リチャード・ブロートン博士は、英紙「ガーディアン」にこう語る。「映像に猛禽類(ワシやタカなどの鳥類)は写っていないが、これらの鳥がキガシラムクドリモドキの群れを追いかけ、群れが無理矢理低下したところで墜落したように見える。上空から流されるように、はじめは波のように振舞っていることがわかる」また、マンチェスター・メトロポリタン大学の保全生物学上級講師であるアレクサンダー・リース博士も「群れは、猛禽類の捕食を避けるために地面に激突した可能性が高い」とブロートン博士と同意見であることを明かした。2019年には英アングルシー島で225羽のムクドリが死亡する事例が発生したばかりだった。
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