乗員監視用5M画素イメージセンサー、OmniVisionが新製品

 米OmniVision Technologies(オムニビジョン・テクノロジーズ)は米国時間の2022年1月5日にテクノロジー見本市「CES 2022」において、車載向けイメージセンサーの新製品「OX05B1S」を発表したニュースリリース。自動車の車室内で乗員を監視する用途(IMS:In-cabin Monitoring System)に向けた製品である。5M画素(2592画素×1944画素)を備えており、センサー1つ(カメラ1台)でドライバーと同乗者の両方を監視可能だという。

新製品の利用イメージ(出所:OmniVision Technologies)[画像のクリックで拡大表示]

乗員監視用5M画素イメージセンサー、OmniVisionが新製品

 OX05B1Sは、同社の近赤外光(NIR:Near Infrared Rays)技術「Nyxel」を利用したグローバルシャッターのイメージセンサーで、可視光(RGB)と近赤外光(NIR)の両方を捉えることができる。画素寸法は2.2μmで、940nm付近の近赤外量子効率(Near Infrared Quantum Efficiency)が前世代製品の3倍となる36%である。これによって、極めて低い光量の環境でも乗員の監視が可能だとする。

 パッケージは同社のStacked a-CSP。このパッケージは、競合製品よりも50%小さいという。独自パッケージを求める顧客には、再構成ウエハーでの提供も行う。現在OX05B1Sはサンプル出荷中で、量産開始は23年第1四半期を予定している。価格などは未公表である。

新製品の主な仕様(出所:OmniVision Technologies)[画像のクリックで拡大表示]新製品の機能ブロック図(出所:OmniVision Technologies)[画像のクリックで拡大表示]この記事の目次へ戻る