スマートリング「EVERING」がドアの解錠に対応、新機能を実際に見てきた

EVERINGは15日、スマートリング「EVERING」について、スマートロックとの連携を開始した。これにより、スマートロック対応端末に指輪状の「EVERING」をかざすだけで、鍵の解錠ができるようになった。【この記事に関する別の画像を見る】 同日には、報道陣向けの説明会と新機能の実演が実施された。本稿ではその様子をお伝えする。■ スマートリング「EVERING」とは 説明会の冒頭では、EVERING 共同経営者 代表取締役 CEOの川田健氏が登壇。スマートリング「EVERING」に関して、あらためて紹介した。 「EVERING」がビジョンに掲げるのは、生活のなかの不便さや煩雑さを解消する「Less is smart.」というもの。シンプルな見た目の指輪型デバイスに、スマートな生活を実現するための機能が搭載されている。 Visaのタッチ決済に対応しており、「EVERING」を決済端末にかざすだけで決済を行える。また、リング内部にICチップが搭載されており、充電不要で使用できるのも大きな特徴。18種類のサイズが用意され、価格は1万9800円。 「EVERING」に関しては、2021年5月と7月に予約販売が実施され、いずれも短期間で完売。同10月1日から一般販売が始まった。 川田氏は、スマートロックと連携した今回の解錠機能について、「ユーザーからの要望が非常に多かった機能」と紹介。また、現時点で「EVERING」はFeliCaに対応していないが、「今後も慎重に検討を続けていきたい」とした。■ 今回の新機能について 続いて、EVERING 共同経営者 取締役 COOの津村直樹氏が、スマートロックと連携した今回の新機能について説明した。 津村氏は、「これまで“決済”にのみ対応していたEVERINGが、今回“解錠”にも対応したことによって、進化を遂げた」とアピール。「指輪型で常に身につけておけるため、紛失のリスクが低い」ことなどを特徴として挙げた。 「EVERING」による解錠機能は、ビットキーが提供するスマートロック「bitlock MINI」と「bitreader+」の組み合わせに対応。工事は不要で、「EVERING」とスマートロックの連携もアプリ経由で手軽に行える。 EVERINGでは、「bitlock 2年契約バリュープラン」を提供する。前述の「bitlock MINI」「bitreader+」に加えて拡張アイテム「bitlink」もセットとなっており、価格は2年で2万9900円。別途「EVERING」を購入する必要があるが、今回の新機能をすぐに体験できるプランとなっている。 また、「スマートワーク支援」として、「EVERING」導入を希望する企業向けの企画も始まった。 津村氏は、スマートロック市場の概況に関して触れながら、「リングひとつであらゆることができる世界をつくりたい」と語り、発表を締めくくった。■ 解錠操作の実演動画 説明会の終了後、「EVERING」とスマートロック「bitlock MINI」「bitreader+」の組み合わせで、ドアを解錠する操作が実演された。 指に装着した「EVERING」をスマートロック端末に近づけると、認証音が鳴ってドアの鍵が解錠される。鍵がバッグの奥底にある場合や、両手がふさがってしまっている場合など、さまざまなシーンで役立つ新機能といえそうだ。

ケータイ Watch,松本 和大

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