スマートリング「EVERING」が3月15日からスマートロックと連携
2021年10月に一般販売が開始したスマートリング「EVERING」は「決済」に特化した指輪型デバイスとして各所で話題を集めた。それから約半年、EVERINGが新機能の実装を発表した。追加されるのは「鍵」としての機能。3月15日からスマートロックと連携して、指輪をかざすだけでドアの施錠・解錠が可能になる。 EVERINGの核となっているのは「NFCリング技術」「Visaのタッチ決済機能」「Financial Technology」の三つのテクノロジーだ。非接触決済もリング内部に搭載するNFC対応ICチップとVisaプリペイドカード機能の掛け合わせで、実現していた。今回のスマートリング対応もこれの応用で、従来から販売されているEVERINGでそのまま使用することができる。 EVERINGの決済機能は「財布やスマホを出すことなくスマートに買い物する」というスマートなスタイルを提案したが、今回のスマートロック連携は「いつでも鍵を身につけられる」「手がふさがっていても解錠できる」といった利便性をもたらしてくれる。 機能を利用するには、EVERINGのほかにビットキーが提供するスマートロック「bitlock MINI」と「bitreader+」が必要となる。使い方としては、bitlock MINIとbitreader+をドアに設置、その後、homehubアプリでデバイス登録する。なお、現時点で他社製スマートロックとは連携しないが、今後対応サービスが増える可能性はあるとのことだ。 bitlock MINIとbitreader+はビットキー経由で単品購入できるが、EVERINGではよりハードルが低い「bitlock 2年契約バリュープラン」を用意する。価格は1年目が2万3920円、2年目以降が5980円(最低契約期間は2年間)。bitlock MINIとbitreader+、加えてスマートロックの遠隔操作を可能にする「bitlink」の3点がセットになっている。 川田健・共同経営者代表取締役CEOは「スマートロック連携はEVERING構想の第1弾。接続先を増やして、さらなる社会のスマート化を目指す」と今後も積極的に機能拡張を行っていくと説明。ヘルスケアやエンタメ、シェアリングサービスでの活用など可能性を示してみせた。現在は個人向けに販売しているEVERINGだが、今後は法人販売も視野に入れる。オフィスの入退館/入退室管理をするデバイスとして、訴求していく。本格展開に先駆けて、まずは10社先着でモニター企業を募集。100台限定で、特典として購入台数の10%を無償提供する。(BCN・大蔵大輔)