初代トヨタ カローラは、1966年にデビュー。トヨタの中でも非常に歴史あるモデルで、世界150以上の国と地域で累計販売台数4,750万台を超える。そして、2019年9月に12代目となるカローラが登場。先代カローラは、セダンをカローラ アクシオと呼んでいたが、12代目カローラからアクシオの名が外され、カローラと単一名で呼ばれるようになった。また、ワゴンモデルのカローラ フィールダーは、カローラ ツーリングへと車名が変更されている。
12代目カローラは、先代アクシオからボディサイズを大幅にアップ。全長は95mm、全幅は50mmも大きくなっている。完全にひと回り上のCセグメントと呼ばれるクラスに属するようになった。これは、Cセグメント車に使用するGA-Cプラットフォーム(車台)が採用され、グローバルでカローラブランドを統一する流れを受けてのことだ。
パワーユニットも1.5Lハイブリッドから1.8Lハイブリッドへ。ガソリンエンジンは、1.8Lと1.2Lターボとよりパワフルなものが搭載されている。
一方、初代ホンダ インサイトは、1.0LのハイブリッドシステムIMA(インテグレーテッド・モーター・アシスト)を搭載し、1999年にデビューした。空気抵抗を低減するため、リヤホイール上部の半分を覆うリヤホイールスカートを装備した独特のスタイルが注目された。
そして、2009年2月に登場した2代目インサイトは、1.5LのIMAを搭載。プリウスキラーとしての役割を担っていたものの、プリウスに大敗を喫してしまう。
そして、しばらくインサイトの姿は消えていたものの、3代目ホンダ インサイトが2018年12月に登場した。3代目インサイトのボディサイズは、全長4,675mmと大幅に拡大。Cセグメントのセダンとしているが、全長4,715mmのDセグメント車であるBMW3シリーズなどに近いボディサイズをもつ。ボディサイズ云々というより、もはやインサイトという名前だけが同じで、まったく異なるクルマになったといえる。3代目インサイトに搭載されたパワーユニットは、ホンダの主力ハイブリッドシステムである「SPORT HYBRID i-MMD」のみ。エンジンはダウンサイジングされ1.5Lとなっている。
ややボディサイズは異なるが、同じCセグメントに属するセダン。しかも、両車はハイブリッド車がメイン。そんな注目のセダン2台を徹底比較した。