リレーアタックとは?スマートキーの車を狙う犯行手口・盗難対策 | 中古車なら【グーネット】

災害対策・防災グッズ [2019.02.28 UP]

リレーアタックとは?スマートキーの車を狙う犯行手口・盗難対策

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この記事の目次

現在販売されている自動車の多くに採用されているスマートキー。ポケットや鞄に鍵を入れたまま自動車のボタンやセンサーに触れるだけでロックを解除、そのままプッシュボタンを押すだけでエンジンがかかる、という非常に便利なシステムですが、そのスマートキーを狙った新たな車の盗難「リレーアタック」が多発しています。この記事では、その盗難方法と具体的な対策について徹底解説します。

スマートキーを採用している車は注意! リレーアタックとはどんな手口?

スマートキーを採用している車がターゲットとなる盗難「リレーアタック」ですが、どのような犯行なのでしょうか。その仕組みと方法を紹介します。

スマートキーの仕組み

現在販売されている多くの自動車に採用されているスマートキーは、ポケットや鞄など身近なところにキーを身に付けていれば、自動車のドアノブに手を近づけるだけでロックが解除され、車内に入ってエンジンボタンを押すことでエンジンがかかるシステムです。スマートキーと車両本体には、双方の電波を感知する送受信機があり、1台ごとに暗号化された固有の電波を識別することでそれぞれのキーを認識しています。スマートキーからは、常時微弱な電波が出ており、キーと自動車が半径1m以内に近づくと送受信機が電波の識別を開始、瞬時に開錠や施錠などの指示に従うことができる仕組みになっています。また、スマートキーは一般的にイモビライザーと呼ばれるセキュリティシステムと連動しているため、非常に高度な盗難防止機能があると各メーカーも謳っています。

リレーアタックとは?

非常に便利で防犯性も高いと言われてきたスマートキーシステムですが、その仕組みを逆手に取ったのが「リレーアタック」です。スマートキーからは常時微弱な電波が出ていることを前述しましたが、リレーアタックでは特殊な受信機を使用してその電波を拾い、その受信機を中継点としてさらに自動車へ電波を発信。自動車はスマートキーから指示が来たと勘違いし、ロックを解除してしまうという仕組みです。当然、その電波を使ってエンジンを始動することも可能です。

リレーアタックの手法

1.犯行グループの1人がスマートキーを持った運転手に近づく2.特別な装置でスマートキーの微弱電波を受信3.受信した電波を増幅させて仲間に送信4.増幅させた電波を受けた受信機を持って車に近づく5.自動車のロック解除6.エンジン始動7.盗難海外では先行して被害が確認されているリレーアタックですが、日本での被害は未だ正確な件数が把握されていません。しかし、最近では大阪府や茨城県などで被害が確認され、今後も被害が拡大することが予想されます。盗難後は、自動車を安全な場所に移動させてから別のスマートキーで動くようカスタムされたり、解体して販売されたりとさまざまな方法で海外へ輸出されているのが現状のようです。

電波を遮断して盗難防止。自分でできるリレーアタック対策

リレーアタックはスマートキーから発せられる微弱電波を利用した盗難方法であるため、盗難を防止するには電波を遮断するしかありません。

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電波遮断ケースに入れる

リレーアタックを防止する最も簡単な方法は、電波を遮断することのできるケースにスマートキーを入れておくこと。自宅であれば、お菓子の空き缶などでも十分に対応が可能です。普段から玄関にスマートキーを置いているという方は、帰宅したら缶の中にスマートキーを保管する習慣を付けましょう。また、外出に便利な電波遮断ポーチやスマートキーケースも数多く販売されています。せっかく便利なスマートキーを毎回ポーチやケースから取り出す手間がありますが、リレーアタック対策としては最も効果的です。

微弱電波をオフにする

実はスマートキーには微弱電波をオフにする設定があり、ディーラーでセットが可能です。ただし、微弱電波が常時オフになってしまうため、エンジンを始動させる時にはスマートキーをプッシュボタンに近づけるなどの手間がかかる上、スマートキーのメリットがなくなってしまうのが難点です。一方、レクサスやトヨタ車であれば自身で微弱電波の設定が可能。スマートキーのドアロックボタンを押しながら開錠ボタンを2回押すことで、ランプが4回点滅し、微弱電波が飛ばない「節電モード」となります。再度スマートキーを使用する際にはいずれかのボタンを押すことで節電モードが解除されます。該当する自動車に乗っているという方には、最も手軽なリレーアタック対策と言えるでしょう。

盗難防止装置を設置する

リレーアタックが横行しているのを受けて、いくつかの専門メーカーから「リレーアタック対策モード」が搭載された盗難防止装置が販売されています。いずれもロック解除はできても、エンジン始動には専用リモコンによる操作やスマートフォンからの指示が必要となる仕様で、電波を受信されても車両の盗難は防ぐことができます。今はまだ種類は多くありませんが、今後は種類や参入する会社も増えてくることが予想されます。

ハンドルロックを取り付ける

リレーアタックのメリットは短時間で自動車を盗難できるという点。ハンドルロックは直接的にリレーアタックを防止するアイテムではありませんが、明らかに防犯対策をされている自動車は、盗難に時間がかかってしまうため狙われにくくなりますす。他の方法と併用すれば、非常に有効な防犯対策となるでしょう。

スマートキーの利便性を逆手に取った新たな自動車の盗難「リレーアタック」の仕組みとその対策について解説しました。これまでヨーロッパでは非常に多いと言われていた「リレーアタック」ですが、最近は日本国内でも犯行が確認されています。今後ますます増えていくことが予想される自動車の盗難に対し、各自で防犯の意識を持ち早めに対策を行っておきましょう。

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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