エンジンスターターとは?メリット・デメリットから取り付け方・注意点まで解説! | 車検や修理の情報満載グーネットピット

カー用品・アフターパーツ情報 [2022.02.28 UP]

エンジンスターターとは?メリット・デメリットから取り付け方・注意点まで解説!

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エンジンスターターとは、遠隔操作で車のエンジンをかけることができる優れものです。乗車せずともエンジンの状態や車内環境を整えられるようになるので、スムーズかつ快適なドライブを実現できます。

ただ、エンジンスターターと一口にいっても種類が多いので、メーカーや機能で迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

ここではエンジンスターターの概要やメリット・デメリットを踏まえつつ、選ぶ際のポイントや取り付け方など解説しています。

この記事の目次

エンジンスターターとは

エンジンスターターとは、車から離れた場所にいても遠隔操作でエンジンを始動・停止できるというアイテムです。テレビの電源ON・OFFやチャンネルをリモコンで切り替えるように、ワンタッチで簡単に操作できます。

また、エンジンスターターの機能は「エンジンの始動・停止」だけではありません。製品にもよりますが「ドアロック操作」や「車内温度センサー」など、ほかにも便利な機能を備えていることが多いので、幅広い用途で使えます。

エンジンスターターの使い方はいたってシンプルであり、難しい操作は一切必要ありません。電波が届く範囲を気にしながら、リモコン本体を車に向けてエンジンスタートもしくはエンジンストップのボタンを押すだけです。

電波到達距離は製品によって変わりますが、数百メートル離れた場所から操作できるタイプもあります。電波が届く範囲を確かめるためには、製品に「アンサーバック機能」が搭載されているかどうかをチェックしましょう。

アンサーバック機能とは、エンジンの始動・停止に成功したことをブザーやLEDで通知してくれるものです。エンジンスターターにはリモコン側のみ電波を飛ばす「単方向型」と、車側からも電波を返す「双方向型」という2種類がありますが、アンサーバック機能は後者にしか搭載されていません。

アンサーバック機能がない場合、電波が届く範囲でボタンを押したはずなのに、エンジンがかかっていないというケースも起こるでしょう。

ここまで解説してきた内容を踏まえつつ、一つの例として日産のエンジンスターターの使い方を簡単にまとめました。

日産のエンジンスターターを使用する場合、電波が届く範囲に入ったうえで、以下の条件も満たす必要があります。

・車両キーは未挿入・インテリジェントキーは未挿入・イグニッションノブは未押下・セレクトバーは「P」位置・ドア・フードは閉じる

上記が問題なかったら、ファンクションスイッチ「F」を押します。するとLEDランプが3秒ほど点滅するため、その間にスタートスイッチを押せば完了です。

エンジンスターターのメリット・デメリット

エンジンスターターを使用することで、どのようなメリット・デメリットが発生するのか詳しく解説します。

エンジンは温まりきっていない状態で走ると故障しやすくなるため、特に寒さの厳しい季節では、運転前の暖機運転を行なっている方も多いと思います。

しかし、わざわざ家を出て車のエンジンをかけ、また家に戻るという行為はなかなか面倒です。特に家から車を停めてある駐車場まで距離がある場合、当然ながら移動に時間がかかるので、暖機運転を実行することは困難といえるでしょう。

このようなときエンジンスターターがあれば、自宅にいながら車のエンジンをかけることができるので、暖機運転をスムーズに実行できるようになります。結果としてエンジンへの負担を抑えられるため、車が長持ちする可能性も高まるのです。

寒さや暑さが厳しい季節になると、車のエアコンを使う機会も増えます。しかし、エアコンをつけても車内の温度が変わるまで多少時間がかかるため、すぐ快適になるわけではありません。

エンジンスターターを使えば、車に乗り込む前からエンジンを始動するとともに、エアコンをつけて車内の温度を外から調節することも可能です。つまり、あらかじめ車内環境を整えてから乗車できるので、快適にドライブを始められるようになります。

特に真夏の猛暑日は、車内の温度が70度以上まで上がることもあるため、そのまま乗り込むと健康にも悪影響が生じかねません。エンジンスターターは快適性だけではなく、安全性の観点から考えても有用といえるでしょう。

遠隔操作でエンジンを始動できるという性質上、エンジンスターターを使うとアイドリング時間が長くなるので、その分だけガソリン消費量も増えてしまいます。エアコンをつけると消費量はさらに増えるため、ガソリン代が高くつくかもしれません。

また、エンジンスターターの使い方を誤ると、エンジンの誤作動が起こる可能性もあります。誤作動による事故が発生しないよう、細心の注意を払いましょう。

エンジンスターターの選び方

エンジンスターターの選び方は利用者のニーズによって異なりますが、以下に参考情報として基準を掲載します。どのエンジンスターターにすべきか悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。

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エンジンスターターは製品によって対応車種が決まっているため、自分の車に対応したものを選ぶことが第一です。そのうえで純正品と社外品の違いも知っておくと、納得のいく製品を選びやすくなるでしょう。

純正品は総じて品質や互換性に優れており、なおかつメーカーによる動作保証などもついてきますが、その代わり価格は高めです。一方、社外品はコストパフォーマンスが高く、製品のラインナップも豊富ですが、純正品よりトラブルが発生しやすい傾向にあります。

どちらも一長一短なので、ニーズや予算を踏まえながら自分に合った製品を選びましょう。

エンジンスターターによっては、以下のようなオプション機能が搭載されています。

スマートフォンと連動して遠隔操作ができるタイプのエンジンスターターなら、わざわざリモコンを探さなくても、スマートフォンだけでエンジンの始動・停止ができるようになります。

車のエンジンがかかっているかどうかを知るには、目で見る必要があります。しかし、アンサーバック機能を持った双方向型のエンジンスターターなら、エンジンがかかったかどうかリモコン上で知らせてくれるため、さらに利便性が向上するでしょう。

エンジンスターターによっては、車内の温度を確認できる製品もあります。車内が快適な温度になるまで自宅などで待機できるので、特に真冬や真夏は役立つでしょう。

ドアロック操作に対応したエンジンスターターなら、車から離れた場所でもドアの開閉およびドアロックができるようになります。

エンジンスターターを使うときの注意点

エンジンスターターは便利なアイテムですが、正しい方法で使用しないと取り返しのつかない事態を招いてしまう可能性もあります。

特に注意すべきポイントをまとめたので、こちらも併せてご確認ください。

エンジンスターターを使う場合、車のシフトレバーを「パーキング」に入れていて、なおかつパーキングブレーキもきちんとかかっているという状態が大前提です。もちろん、キーも確実に外しておく必要があります。

上記の対応が漏れていると、エンジンスターターでエンジンをかけたとき、無人でも車が勝手に発進してしまうかもしれません。特に斜面に車を停めている場合、車が動き出す可能性も高いため、エンジンスターターの使用は避けるべきです。

また、車内に人やペットがいるとき、公道や屋内駐車場に車を停めているときも、エンジンスターターを使ってはいけません。人身事故や物損事故、火災など起こる可能性があります。特に公道で使用すると、道路交通法違反に問われかねません。

その他、点検整備時もエンジンスターターによる誤作動が起きないよう、あらかじめ注意が必要です。

最近のエンジンスターターはデザイン性にも優れているため、子どもの注意を引いてしまいやすいアイテムです。子どもが誤って操作した結果、重大な事故に発展するケースも十分考えられます。

また、リモコンのリチウム電池を取り出して誤飲したり、アンテナで怪我をしたりする可能性もあるため、子どもが触れない場所に保管することが大切です。

その他、リモコンを水で濡らしたり、地面に落としたりすることも誤作動の原因なので、普段から取り扱いに注意しましょう。動作がおかしいと感じたときは使用を中断して、サポートセンターなどに問い合わせてください。

エンジンスターターは後付けできる?値段は?

エンジンスターターはリモコンだけあれば使えるわけではなく、事前の準備が必要となります。ここでは、エンジンスターターの取付ノウハウや値段について解説します。

エンジンスターターを使いたいなら、まずは車に電波受信機などを設置しなければなりません。自分の車に対応した製品を購入してから、各機器を後付けするという流れが基本です。

エンジンスターターの取付は個人でも可能です。しかし、ハーネスの接続やアース線の接続など各種配線を施す必要があるので、車のメンテナンスに慣れていない方は、不安を感じてしまうかもしれません。

自信がないときは無理せず、プロの業者に依頼しましょう。エンジンスターターの取付は、販売店やディーラーに依頼することも可能です。当然ながら取付工賃は必要ですが、安心して設置することができるかと思います。

実際、車種別ハーネスやエンジンスターターの適合・不適合など、プロに相談しないとわかりにくい点も少なくありません。取付ミスや誤作動を防ぐという観点から考えても、エンジンスターターの取付は業者依頼で任せたほうが安全・確実です。

また、個人で取付を行なった場合、保証を受けられない可能性があるので、その点を考慮しても業者依頼をおすすめします。

プロの業者を探すなら、ぜひグーネットピットをご活用ください。エリアや依頼内容を指定して検索できるので、ピッタリの業者がきっと見つかるでしょう。

業者を比較して探してみる

エンジンスターターの値段は製品によって変動しますが、一般的な相場はメーカー純正品なら5~7万円程度、社外品なら2~4万円程度といったところです。機能を必要最低限に抑えた社外品であれば、1万円程度で購入できることもあります。

一方、エンジンスターターの取付工賃は5,000円~1万円程度が相場です。こちらも業者によって金額がそれぞれ異なるため、複数の業者に見積もりを依頼したうえで検討しましょう。

まとめ

エンジンスターターを使うと、車から離れていてもエンジンを始動したり、車内の温度を調節したりすることができます。非常に便利なアイテムですが、一方で誤動作による無人発車などリスクもあるので、正しい方法で使用することを心がけましょう。

また、エンジンスターターは製品によって機能がさまざまなので、自分のニーズに合わせて選ぶことも重要となります。値段や取付工賃なども考慮しながら、自分のカーライフが快適になるような製品を選びましょう。

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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