軽量化と高剛性のマジック
14年ぶりのフルモデルチェンジで、「200シリーズ」から「300シリーズ」になったトヨタ・ランドクルーザーは、走りのレベルを引き上げるため、プラットフォームを一新した。
“もっといいクルマづくり”を目指すトヨタの新世代プラットフォームはTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)と総称される。新型ランドクルーザーに使われたGA-Fプラットフォームも、商品力の向上と原価低減を狙うTNGAのコンセプトを受け継いでいる。
ランドクルーザー伝統のラダーフレーム構造を踏襲しているのは先代と同じだが、GA-Fプラットフォームは旧プラットフォーム比で20%の高剛性化を果たし、衝突安全性能を高めながら、車両として約200kgの大幅な軽量化を果たした。剛性を高くするとは言い換えれば変形しにくくしたということである。変形しにくくするため強くしたと表現してもいい。それなのに、軽くしたというのだ。